販売促進

販売促進の仕事内容は?

販売促進の仕事は何をするの?向いているのはどんな人?


販売促進とは顧客に商品やサービスを買ってもらう仕かけを考える仕事

・販売促進とは?


「販売促進」は、顧客に商品やサービスを買ってもらうための、仕かけを考える仕事です。(販売促進のことを「セールスプロモーション」とも言います。)

CMなどは、その商品の良さを「知ってもらう」ためのものですが、「販売促進」は消費者に「今これを買おう!」と「行動を起こしてもらう」ためのものです。

仕かけというのは、例えば「今なら○○をプレゼント」などのキャンペーンだったり、インフルエンサーに自社商品をS N Sで紹介してもらったりすることなどです。

今は市場に新しい商品が溢れており、ものがなかなか売れない時代だと言われています。
そんななか、どうすれば自社の商品を買ってもらえるのか、消費者の心を動かすアイデアを次々と考えて実行するのが、販売促進担当者の仕事です。

・新しいお客さまとリピーターの獲得


販売促進の仕事の対象は、新しいお客さまだけではありません。既に自社の商品を買ってくれたお客さまにリピーターになってもらうアイデアを考えるのも、販売促進担当者の仕事です。

・販売促進担当者の仕事


販売促進担当者の仕事内容は主に、販売促進のプラン、販売促進の実行、効果の測定の3つです。

・プラン
消費者のデータや商品の企画書をもとに、ターゲットは、いつ、どんなタイミングで、どんな仕かけならこの商品を買いたくなるのか、施策のアイデアを出していきます。社内でそれらを検討した後、予算やスケジュールも含めて企画書を作成します。

・実行
スケジュールに沿って施策を実際に作っていきます。ノベルティが必要ならノベルティ制作会社に発注をします。S N Sで発信するなら担当者と記事内容の打ち合わせをします。準備ができたらいよいよ施策を行います。

・効果の測定
施策を実行した後は、その効果を測定します。
売り上げ数値だけでなく、S N Sでのフォロアー数、コメント数、商品サイトのP V数などの変化を測定します。ねらい通りの反響が得られれば販売促進は大成功。そうでなければ敗因を分析して、次の施策に生かさなくてはなりません。

・販売促進の仕事のやりがいと面白さ



◯ アイデアを生かせる
販売促進の仕事の面白さは、自分のアイデアを生かせることです。全く新しい手法を考えたり、成功した手法をアレンジしたり、販売促進の仕事はアイデアを存分に生かせる仕事です。

◯ 結果が数字でわかりやすい!
販売促進活動の結果は、売り上げという数字や、S N Sでの反響など、数字にダイレクトに現れます。自分の仕事の成果がはっきりと数字に出る世界に面白さを感じる人にとって、販売促進の仕事はチャレンジしがいのある仕事です。

販売促進はどんな働き方をするの?

販売促進担当者は一般企業の「販売促進部」などで働く

販売促進の仕事をする人は、ものやサービスを提供している一般企業の「販売促進部」などで働いています。あるいは、販売促進を専門で行う会社に勤めている場合もあります。
どちらの場合も平日に働き、土日祝日が休みになる会社が多いですが、販売促進のキャンペーンのイベントなど、土日祝日に行う時は、出社して立ち会うこともあります。
販売促進はどんな人に向いているの?

販売促進担当者にはモノを売るアイデアを形にする力が必要

販売促進の仕事に必要なスキルを紹介します。

◯ アイデアを形にする力
 日頃から「こうしたらもっと売れるんじゃないか」など、あれこれアイデアを考え、それを実現する力は、販売促進の仕事に欠かせません。


◯ データを読んで戦略的な思考ができる
 ターゲットのニーズやライフスタイルを理解し、ターゲットに合った戦略をロジカルに組み立てられる力も、販売促進の仕事に必要です。
 
◯ 新しい手法を積極的に活用できる
 Webメディアを使った新しい販売促進の手法を勉強したり、研究したりすることに積極的なことも大切な適性です。

◯ コミュニケーション力がある
 販売促進の仕事は社内外の様々な人の協力が必要な仕事なので、コミュニケーション力の高さも重要とされています。
販売促進の将来展望は?

販売促進担当者の将来の展望は?

インターネットやS N Sの急速な普及で販売促進の手法も多様化しています。紙だけで販売促進を行っていた時代に比べて、よりターゲットを絞った施策を展開しやすくなり、いいものは拡散され、認知のスピードも高速です。
ものが売れない時代とはいえ、販売促進の手法が当たって大ヒットする商品もあります。「販売促進」担当者への期待は今後もますます高まっていくと思われます。

販売促進にはこうすればなれる!

販売促進の担当者になるには?必要な資格はある?

・販売促進の担当者になる一般ルート


販売促進の担当者になるには、まずは「販売促進部」のある企業に就職しなければなりません。

高校を卒業した後、専門学校や短大、大学の経営学科などで、マーケティングや販売戦略などを学び、販売促進部のある企業に総合職で就職するのが一般ルートです。

ただし就職では、最初から「販売促進部」に配属されるかはわかりません。
マーケティング、商品開発、営業、販売など、ほかの部署での仕事を学びながら、異動のチャンスをねらうことになるかもしれません。
しかし販売促進の仕事は、マーケティング、商品開発、営業、販売の仕事と関連が深いので、ほかの部署での経験は必ず役に立ちます。

あるいは、販売促進を専門に請け負う会社に就職していきなり販売促進の仕事を覚えていくのも一つの方法です。

・必要な資格は?


販売促進担当者に必須の資格はありません。
パソコンを使ってデータの集計や分析を行って、施策の企画書を書くことが多いので、Word®︎やExcel®︎、PowerPoint®︎など、オフィスワーカーの基本スキルを学生のうちに身につけておくと役立ちます。